コンポストトイレって何?と言う質問が有りました。


今では随分大勢の人達が取り組んでいるし既製のもの自作のもの、市販されているもの、 電気を使うもの太陽熱を使うもの等種類も多く出回っていますが要は人間が出す排泄物、食品の残渣などを自然界にある菌類、酸素、窒素、 太陽熱等を意識的に利用し、分解し肥料などとして自然界に還元しようと言うものとオイラは理解しています。


多くの実施している人達が考えているようにオイラも勿論、最終的には肥料にして家庭菜園に利用することは考えに入れていましたが実はオイラにはもう一つ別な考えがあります。


人間も他の動物と同じように生きる為に食料を食べ当然のことながら汚くて臭い排泄物を出します。

世界中の文明都市ではこの厄介者の処理に営々と苦心して来ました。

人口が過密な都市では屎尿の処理は浄化槽や水洗トイレになって普段見え難くなっているものだけに気付いていない人が多いと思いますが重大な社会問題です。

災害等によって問題が表面化したり夏になって海水浴場が大腸菌などに依って汚染されたりして初めて気が付くのが実情と言えるでしょう。


都市部での屎尿処理には現在のところ水洗トイレが一番適していると言うことはできるでしょうしそれが世界中で行われています。

然しその為に膨大な費用とエネルギーを使って遠方の水源から引いてきた飲料水をただ糞尿を廃棄する為だけにこれまた膨大な費用を掛けて流してしまうのです。


もう一つこれはオイラが横浜で下水道敷設の日雇い労働者として働いていた頃の実感ですが、 ただでさえ差別的な扱いを受けがちな労働者の中でオイラは下水道の仕事は汚いし臭いのは閉口するものの実に面白い仕事だとおもっていただけなのに、 汚い臭い強尿を扱う者として余り世間からは喜ばれない事が多いと言うことに気付きました。

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それはまだオイラが子供の頃の記憶に繋がりました。

東京の浅草がオイラの生まれ育ったところですが今から60年ほど前は当然ながら便所は汲み取り式でしばしば屎尿で一杯になってビチャビチャと溢れる肥桶を満載した牛車が街を行くのを周りで囃し立てるオイラ自身の姿でした。

当時は貴重な肥料として取引されていて屎尿を集めに来ていたのは近郊の農民でその代価として野菜をいくつか置行くのが普通でした。


さて、話がチョッと臭くなりましたので続きは又にしましょう。